テレビ業界18年のプロが徹底フィードバック|ドッキリ動画の改善ポイント3つ

本記事のまとめ
  • YouTubeのドッキリ企画は、画面構成を整理すると視聴者が見やすくなる
  • 面白いシーンの前には「振り」を作り、視聴者に見どころを伝えることが重要
  • 怒りや困惑の感情は、ワンショットで強調したり演出を加えたりすると伝わりやすい
  • 仕掛け人の笑いやいたずら心を見せることで、視聴者も一緒に楽しめる構成になる
  • 企業のYouTube戦略設計についてのご相談は、BIRDYまでお問い合わせください【初回無料相談】

この記事の筆者

【鳥屋直弘】

株式会社BIRDY代表取締役/StockSun認定パートナー

企業のYouTube運用を専門とするマーケター。
これまで150社以上の法人チャンネルを支援し、累計15,000本以上の動画制作に携わる。

東北大学在学中にYouTube事業を立ち上げ、登録者数約29万人の「年収チャンネル」のディレクターも務める。
戦略と制作の両軸に通じた、現場目線の伴走支援を強みに持つ。

「動画を作って終わり」ではなく、確実に成果につなげるチャンネル運用を一緒に目指したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

▼本記事の内容は、YouTube動画でも詳しく解説しています。

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話者プロフィール

井上さん(元NHKディレクター)
テレビ業界歴18年。TBSの制作会社でキャリアをスタートし、テレビ朝日、NHKでもディレクターとして番組制作に携わる。報道・情報番組・ドキュメンタリーなど幅広い現場を経験し、企画・撮影・編集のすべてを熟知する映像制作のプロフェッショナル。

鳥屋(YouTubeマーケティングチャンネル運営/株式会社BIRDY)
企業のYouTube運用を専門とするマーケター。累計150社以上の法人チャンネルを支援し、累計15,000本以上の動画制作に携わる。東北大学在学中にYouTube事業を立ち上げ、登録者数約29万人の「年収チャンネル」のディレクターも務める。戦略設計から動画制作、運用改善まで一貫して支援している。

目次

テレビ業界18年のプロが、年収チャンネルのドッキリ企画をフィードバック

鳥屋: 今回は、年収チャンネルで公開したドッキリ企画について、テレビ業界歴18年の井上さんにフィードバックをいただきます。

井上さん: はい。まず前提として、今回の動画はすでに完成されていると思います。再生回数もしっかり出ていて、実際に面白かったです。そのうえで、テレビ的な観点から「もっとこうすると面白くなる」というポイントをお伝えできればと思います。

鳥屋: 今回フィードバックいただくのは、ビジネス系YouTubeチャンネル「年収チャンネル」で公開したドッキリ企画です。クライアントとの打ち合わせ中に、後輩が失礼な言動を繰り返した場合、上司がどのような対応を取るのかを観察する内容になっています。

井上さん: 設定としてはすごく面白いですよね。

鳥屋: ドッキリの対象は、実際に私の上司である植本さんです。私は後輩として失礼な態度を取り続けました。最終的には植本さんがかなり本気で怒る展開になっています。

井上さん: 見どころの多い企画だと思います。さらに面白くするための改善ポイントは大きく3つあります。1つ目は、画面構成の見づらさ2つ目は、植本さんの怒りや困惑を視聴者に伝える演出づくり3つ目は、仕掛け人である株本さんのいたずら心をちゃんと見せることです。それぞれ詳しくお話ししていきます。

ドッキリ企画の冒頭は「設定」を伝える

井上さん: まず気になったのが動画の導入部分です。今回の動画は後編なので、前編を見てもらうために「前回のあらすじ」を入れていると思うのですが、「設定」を伝えたほうがよいと感じました。後編であっても、この動画単体で何が始まるのかを理解できる状態にしておくことが大切です。

鳥屋: なるほど。前編を見ていない人でも状況が分かるようにするということですね。

井上さん: はい。特に今回は、植本さんという人物設定が重要です。例えば、過去に植本さんが本気で怒っているシーンや、厳しく指導しているシーンを冒頭で見せて、「仕事に厳しく、冗談が通じにくい人」という印象を視聴者に持ってもらいます。そのうえで、「そんな植本さんに、普段は絶対に逆らえない後輩の鳥屋が失礼な態度を取る」という企画だと説明すると、一気に面白さが伝わります。

鳥屋: たしかに、視聴者の興味を引く見せ方が弱かったかもしれません。

井上さん: 前提を知って見るのと知らずに見るのでは、動画の印象がかなり変わると思います。

改善ポイント1. 情報量を絞り、見どころが伝わる画面構成にする

井上さん: 一番もったいないと感じたのは、画面構成です。最大で4画面になっているため、視聴者がどこを見ればよいのかわかりにくくなっています

鳥屋: たしかに情報量が多いですね。

井上さん: 基本は、ドッキリの対象である植本さん、後輩役の鳥屋さん、クライアントの3人が映るスリーショットを軸にしたほうがよいと思います。そのうえで、表情を見せたいタイミングだけワンショットに切り替える。これだけでかなり見やすくなります。

鳥屋: なるほど。スリーショットとワンショットで画面を切り替えるということですね。

井上さん: アイスブレイクの場面では、スリーショットを映すよりも、仕掛け人側のカットを入れたほうがよいです。というのも、この場面の会話自体は企画の本筋ではないからです。それより、仕掛け人である株本さんが鳥屋さんへの指示を考えている様子を見せたほうが、視聴者の興味を引きつけられます。

鳥屋: 見せるポイントに合わせてメリハリをつけるということですね。

井上さん: そうです。さらに「植本がアイスブレイクをしている中、早速株本の失礼な態度指示が」といったテロップを入れると、視聴者は次の展開を期待できます。

鳥屋: 次の見どころを先に見せるんですね。

井上さん: これはテレビでいう「振り受け」です。面白いシーンの前に、視聴者へ「ここから何か起きますよ」とサインを出すのが「振り」です。そして、その後に実際の出来事を見せたり、必要に応じて説明を加えたりするのが「受け」になります。

鳥屋: 視聴者に「ここから面白くなる」としっかり認識してもらうことが大事なんですね。

井上さん: この「振り受け」がないと、テレビでいう「VTRが流れちゃう」という状態になります。せっかく面白いシーンでも印象に残りにくくなってしまうんです。見どころとして伝わるように演出することが大切です

改善ポイント2. 怒りの感情はワンショットで強調し、演出を加えて伝わるように

井上さん: 2つ目の改善ポイントは、植本さんの感情の見せ方です。

鳥屋: 植本さんの怒りがあまり表現されていなかったですか。

井上さん: 植本さんのリアクションを活かしきれていなかったように感じました。後輩である鳥屋さんが「そろそろ本題に入っていいですか」と失礼なことを言う場面がありますよね。このとき、植本さんは少し固まったような表情をしています。あの表情はすごく面白いです。

鳥屋: ちょっと呆然として「えっ?」と戸惑っている様子が表情に出ていましたね。

井上さん: はい、これはしっかり拾うべき場面です。

鳥屋: たしかに拾いきれてなかったですね。

井上さん: ワンショットで大きく見せたほうが良かったです。鳥屋さんの発言と植本さんの表情をリフレインといって繰り返してもよいと思います。これによって、視聴者に「ここが面白いポイントです」と伝えられます。画面がたくさんあって、植本さんの表情も小さく映っていたのはもったいなかったです。

鳥屋: せっかくのリアクションを活かしきれてなかったですね。

井上さん: これをもっと強調するために、ワンショットにして「植本怒りのボルテージグラフ」のように画面上で怒りゲージが少しずつ上がっていく演出をする手もあります

鳥屋: 怒りのボルテージグラフですか。その考えはなかったです。

井上さん: 後輩が失礼な態度を取るたびに、怒りボルテージが上がっていくと、視聴者は「いつ爆発するんだろう」と気になって見続けます。

鳥屋: 視聴維持率も上がりそうですね。

井上さん: そうです。出演者のリアクションをそのまま見せるだけではなく、視聴者が出演者の感情を理解しやすいように演出することが重要なんです。

改善ポイント3. 仕掛け人のいたずら心を見せると、視聴者も一緒に楽しめる

井上さん: 3つ目は、仕掛け人である株本さんの動きが十分に見せられていない点です。ドッキリを仕掛けようとしている様子も、この企画の見どころなので、もっと強調しても良かったと思います。

鳥屋: なるほど。株本さんのリアクションや動きは目立ちにくくなっていましたね。

井上さん: 途中から指示内容をあえて見せない演出も有効です。最初はカンペで何の指示を書いているのか見せておいて、3回目あたりからはあえて見せない。そうすると視聴者は「次は何を指示したんだろう」と気になります。

鳥屋: あえて隠すんですね。

井上さん: そうです。見せるだけが演出ではありません。何を見せないかも、ディレクションの重要なポイントです。

鳥屋: 見せないことで視聴者に期待させるということですね。

井上さん: はい。さらに、鳥屋さんが失礼な態度として金額交渉を始める場面がありますよね。そのとき、株本さんがすごく笑っているんですよ。このカットは入れたほうがよいです。視聴者も一緒になって笑うポイントになります。

鳥屋: 視聴者を仕掛け人側に巻き込むわけですね。

井上さん: 株本さんと一緒に笑ったあと、植本さんの怒りのボルテージが上がって、ハラハラする。この流れができると、視聴者は自然と動画に引き込まれます。

鳥屋: いろいろな感情を組み合わせて演出するんですね。

井上さん: そうです。そして最後に、植本さんが我慢の限界を迎えて鳥屋さんをたしなめる場面がありますよね。この企画のクライマックスです。そのタイミングで怒りのボルテージを100まで上げる演出を入れます。さらに株本さんの爆笑している様子を重ねることで、場面の面白さがより伝わります。

前編への誘導は最後に見せる

井上さん: 動画の最後、前編に触れる場面も気になりました。前編に流入させたいのであれば、冒頭ではなく最後に前回のあらすじを入れたほうがよいと思います。ここまで動画を見てきた視聴者は、すでに企画に興味を持っている状態なので、自然と前編にも興味を持ってもらえます。

鳥屋: たしかに、最後に見せたほうが前編も見たくなりそうですね。

井上さん: そうですね。まずは後編単体でも楽しめるように作ることが重要です。そのうえで最後に前編の内容へ触れることで、自然に前編へ回遊してもらう流れを作れると思います。

鳥屋: 実際、YouTubeで前後編に分けると後編は再生数が落ちやすいです。視聴維持率が下がりやすいからです。冒頭で「前回のあらすじ」と出た瞬間に、前編を見ていない視聴者は「先に前編を見たほうがよいのかな」と離脱してしまう可能性があります。そうした課題もあるので、今のお話はすごく参考になりました。

まとめ:ドッキリ企画は編集とディレクションでさらに面白くなる

今回のフィードバックを通して見えてきたのは、ドッキリ企画では素材の面白さだけでなく、編集による見せ方が重要だということです。

特に重要なポイントは、次の3つです。

1つ目は、画面構成をシンプルにすること。4画面のように情報量が多すぎる構成ではなく、重要な表情はワンショットで見せる必要があります。

2つ目は、視聴者に出演者の感情が伝わるよう演出すること。植本さんの怒りや困惑をワンショットで拾い、必要に応じて怒りのボルテージグラフなどの演出を加えることで、視聴者は感情の変化を追いやすくなります。

3つ目は、仕掛け人側のいたずら心を見せること。株本さんの笑いや次の指示を入れることで、視聴者は仕掛け人側の目線でドッキリを楽しめます。

画面構成、振り受け、感情の可視化、そして何を見せないかという視点まで、非常に学びの多い内容でした。

BIRDYでは、YouTubeチャンネルの戦略設計から、動画企画、撮影、編集、運用改善まで一貫して支援しています。

企業のYouTube運用や動画制作に課題を感じている方は、ぜひ一度BIRDYまでご相談ください。

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YouTubeの運用代行・コンサルティングはBIRDYにお任せください!

株式会社BIRDY(バーディ)は、東京都新宿区を拠点に活動する企業専門のYouTube運用代行・動画制作・コンサルティング会社です。戦略設計から法人チャンネル立ち上げ、撮影・編集、内製化支援まで一気通貫で対応できる日本でも数少ないパートナーとして、上場企業複数社を含め、累計150社以上のYoutube支援・1万本以上の動画を企画・制作してきました。

代表の鳥屋自身が実際に運用してきたYouTubeチャンネルの知見を活かし、机上の理論ではなく“実戦ベース”で成果を出せるサポートを提供。ビジネス系チャンネル・法人チャンネルのノウハウは日本トップクラスです。マーケティング×制作の両軸から企業YouTubeを成功へと導きます。

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