YouTube運用の現場では、「まずは50本投稿」と言われる場面が多いです。
しかし、単に動画の本数を増やすだけではチャンネルは伸びません。
企業チャンネルを専門に支援してきた立場からお伝えすると、50本前後の段階で成果が出ていないチャンネルには、いくつかの共通点があります。
本記事では、企業チャンネルを50本投稿しても伸びないときに見直すべきポイントと改善方法をわかりやすく解説します。
▼本記事の内容はYouTube動画でも公開しています。
50本投稿したのに伸びないのはなぜか
YouTube運用では、「まず50本投稿してみよう」と言われることがあります。
しかし、単に投稿数を増やすだけではチャンネルは伸びません。
50本という数字は、半年ほど運用を続けた状態を示す目安です。
企業チャンネルでは、月10〜15本ほどの投稿ペースで運用するケースが多く、このペースで進めれば半年ほどで50本前後に到達します。
本来であれば、この時期からYouTube側のアルゴリズムがチャンネルを認識し始め、再生や登録者が少しずつ伸びていきます。
しかし、50本投稿しても変化がまったく見えない場合は、チャンネルの設計や動画の方向性、もしくは運用方法に問題が潜んでいる可能性が高いです。
本来50本投稿すると起こる3つの変化
50本まで投稿が進むと、本来はチャンネルにいくつかの変化が現れ始めます。
1. 視聴者データが集まり、おすすめ表示される回数が増える

動画を10本ほど投稿した段階では、視聴者の年齢や性別が表示されない場合が多いです。
これは、YouTube側がチャンネルの傾向を判断するための母数が足りないためです。
しかし、半年ほど運用し動画が50本に近づくと、「25〜34歳男性が中心」や「35〜44歳男性が多い」といった視聴者データが見えるようになっていきます。
こうしたデータが集まると、YouTube側が「どの層に届けるチャンネルか」を判断しやすくなり、ホーム画面に表示される回数が増えていきます。
この動きがブラウジング流入(おすすめ表示)で、再生を大きく伸ばす入口になります。
2.再生数と登録者が少しずつ増える

企業チャンネルの初期は、YouTube検索からの流入が中心になります。
検索からの再生は月ごとに積み上がる特徴があり、動画本数が増えるほど安定した伸びが生まれます。
動画が10本、20本、30本と増えていくと、以下のような動きが起こります。
- 各動画が毎月少しずつ再生される
- 自分の動画が関連動画に出やすくなる
- 視聴者が2〜3本続けて視聴する
こうした積み重ねが起きることで、登録者は右肩上がりになりやすい状態になります。
3.問い合わせ(売上)につながる動きが出てくる
半年ほど運用が続くと、以下のように、売上につながる動きが見え始めるケースがあります。
- 問い合わせ
- 資料請求
- 来店予約
もちろん運の要素もありますが、50本前後は成果が表れやすくなる節目のタイミングといえます。
50本投稿しても伸びないチャンネルの共通点
ここからは、動画を50本投稿しても伸びないチャンネルに見られる特徴を紹介します。
1.誰に向けたチャンネルなのかわからない

ターゲット設定が曖昧なチャンネルは、YouTube側からも視聴者からも支持されにくく、伸びにくい傾向にあります。
たとえば採用目的の建設会社であれば、本来見てほしいのは職人層ではないでしょうか。
しかし、チャンネル名が「〇〇建設チャンネル」、サムネイルが無関係な写真、取り上げる話題がBtoB寄りばかりといった構成になると、視聴者は「職人向けなのか、社長向けなのか」が判断できません。
そのため、チャンネル名・チャンネルアート・動画内容から、誰に見てほしいチャンネルなのかがひと目でわかるよう整えることが重要です。
2. 動画のテーマがバラバラ
たとえば、YouTubeを採用目的で運営しているにもかかわらず、動画のテーマが混在していると、チャンネルの方向性が見えなくなってしまいます。
- ゴルフ動画
- 社長同士の雑談
- 知り合いインフルエンサーとのコラボ
このように内容がバラバラだと、YouTube側も 「誰におすすめすべき動画なのか」 を判断できず、露出も安定しません。
まずは、目的や目標に沿った一貫性のある運用を目指しましょう。
3. 主役がいない(ゲスト頼み)

チャンネル初期からゲスト対談だけに依存すると、以下のような課題が発生します。
- 視聴者がゲストの魅力に引っ張られる
- 回ごとに視聴者属性が変わる
- チャンネルの軸が見えなくなる
企業チャンネルの初期ほど、誰が主役なのかがわかる構成のほうが伸びやすい傾向があります。
画面上の中心人物が固定されているだけでも、視聴者が「この人の話を聞きたい」と感じやすくなります。
4. マニアックすぎて視聴者が少ない
やりがちなのが、専門的な動画だけに偏ってしまうケースです。
たとえばオフィスクリーニング企業が、作業現場の詳細動画や導入事例の深いインタビューなどの動画だけを投稿すると、視聴者の母数が小さく、再生されにくくなります。
チャンネルを伸ばすためには、ターゲット層に近い人たちが興味を持ちやすい「リーチ用動画」を組み合わせる必要があります。
少し広いテーマを扱う動画を混ぜることで、認知が広がり、その後の専門動画にも視聴が流れやすくなります。
5. 数字を見ずに投稿だけしている

YouTubeが伸びる仕組みには、いくつかの重要な指標があります。
- サムネイルのクリック率
- 視聴維持率
- 視聴時間
これらの数字を確認せず、感覚で投稿を続けても改善は進みません。
どこに問題があるのかわからないまま投稿を重ねると、50本出しても結果が出ないケースが多くなります。
数字を基準に改善を続けることが、企業チャンネルを伸ばすうえで欠かせない視点になります。
今日から見直せる3つのポイント
50本投稿した段階は、チャンネルの改善にとって重要なタイミングです。
ここから先の伸び方を決めるためにも、以下の3つを見直してみてください。
1.チャンネルの方向を定める
まずは、チャンネルの目的と視聴者を明確にします。
- 誰に見てほしいのか
- 採用なのか、売上につなげるのか
この2つがはっきりすると、どのような動画を作るべきか判断しやすくなります。
方向が決まっていない状態で動画を増やしても、YouTube側がチャンネルを理解できず、伸びにくくなります。
2.動画テーマのバランスを整える
動画は、以下の3つを組み合わせると、視聴が安定しやすくなります。
- リーチ用(間口を広げる動画)
- コンバージョン用(問い合わせにつながる動画)
- 主役が出る軸動画(ファンをつくる動画)
この3種類をバランスよく混ぜるだけで、再生数の積み上がり方が変わります。
どれか1つに偏ると、リーチが出なかったり、問い合わせにつながらなかったりと、伸び悩みが起きやすくなります。
3.見るべき数字を3つだけ決める
数字をすべて追う必要はありません。
まずは、以下の3つに絞るだけで十分です。
- CTR(1日で8%が目安)
- 視聴維持率
- 月ごとの再生数
この3つを基準に改善すると、進むべき方向がわかりやすくなり、無駄な修正も減ります。
企業チャンネルの改善方法に悩んだらプロに相談を!
複数のチャンネルを立ち上げから運用まで経験している立場からすると、伸びるチャンネルには共通点があり、伸びないチャンネルにも共通点があります。
ただ、社内だけで改善点を探すのは難しく、どうしても時間がかかってしまいます。
だからこそ、方向性に迷いが生まれたときは、ぜひBIRDYにご相談ください。
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株式会社BIRDY(バーディ)は、東京都新宿区を拠点に活動する企業専門のYouTube運用代行・動画制作・コンサルティング会社です。戦略設計から法人チャンネル立ち上げ、撮影・編集、内製化支援まで一気通貫で対応できる日本でも数少ないパートナーとして、上場企業複数社を含め、累計120社以上のYoutube支援・10,000本以上の動画を企画・制作してきました。
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